生理痛はなぜ起こるのか?

生理とは、妊娠時の為にフカフカのベッドを作り
妊娠しなかったらベッドがいらなくなるので、子宮の
外に出すという生理現象でしたね。

では、生理時に起こる生理痛はなぜ起こるのでしょうか?

妊娠しなかった場合は、子宮内に作られたベッドは
不要になります。それを外に排出するためには、
ベッドは子宮の内膜にしっかりとくっついている状態
なので、それを剥がす必要があります。

その剥がす力とは、子宮自身の収縮力です。
子宮の筋肉がギューッと収縮して縮まり、
ベッドを剥がしていきます。

その時のお腹の痛みが「生理痛」なんです。

その収縮力が強い方は、痛みが強く痛みが
激しい生理になってしまいます。
いわゆる「月経困難症」です。

子宮の収縮には、子宮内膜から産生される
プロスタグランジン」というホルモンが
関係しています。

このホルモンが、子宮の筋肉に作用して
子宮を収縮させるんですね。

このホルモンが多く産生されるほど
月経困難症」が起こりやすくなります。

■月経困難症の4つの原因

-子宮内膜の面積が広い
子宮内膜の面積が広ければ広いほど、プロスタグランジンを生産
する場所が多くなるからです。
子宮内膜の面積が広くなる原因としては、
●子宮筋腫によって内膜が大きく引き伸ばされる
●エストロゲンにより子宮内膜の厚みが増してしまう
●子宮内膜症

-子宮の出口が狭いためベッドを排出しにくい

出口が狭いのに、ベッドを出そうと内側から
ギュッと押してもなかなか出にくい状況です。
生理が始まったばかりの肩などはこのような事が
原因で生理痛が強くなる傾向にあります。

-骨盤内の血流が悪い状態
プロスタグランジンというホルモンが痛みの原因でした。
ホルモンは血流に乗って全身に回って行くので、
骨盤ないの血流が悪くなると、プロスタグラジンが血流に
乗らず、子宮付近に居座ってしまいます。
血液がドロドロになっているか、冷えによって
血管が細くなると血流が悪くなります。

-食生活
欧米型の食事が多くなり、動物性タンパク質を大量に
摂取するようになったのも一つの要因です。
なぜなら動物性タンパク質はプロスタグラジンの原料に
なっているからです。
食生活も生理痛に関係しているので、食生活も見直して
みる必要がありますね。