更年期障害とは?

女性ホルモンバランスの乱れで起こる肉体的・精神的苦痛を
伴います。

更年期という時期は、一般的に閉経前後の40歳~55歳
くらいから症状が出てきます。卵巣の機能が衰えを見せ始め、
エストロゲンの分泌が極端に減り、もう一つの女性ホルモンの
プロゲステロンとの分泌バランスが崩れ、様々な症状が
で始めます。

症状

ほてり・頭痛・手足の痛み・不眠・疲労感・腰痛・めまい吐き気・髪の毛が細くなる・憂鬱・イライラ・月経不順・不正出血・動機・息切れ・肩こり

など多岐にわたって症状が
出てきます。

画像の説明

なぜ、女性ホルモンは減少するのか?

それは、女性最大の仕事である子供を宿し、出産するという
事を終えて次の段階への体の変化が生じるからです。

季節も春・夏・秋・冬とあるように
体も春・夏・秋・冬と変化していきます。
自然と順応しています。

植物で言えば、
春は土から目を出し、グングン伸びていきます。
夏は葉っぱや、幹を最大限に成長させます。
秋は成長は止まり、だんだんと葉や幹に元気がなくなっていきます。
冬は葉は枯れ落ち、寒さに耐える準備をします。

人間は、
春は生まれてからどんどん成長し、思春期を迎えます。
夏は大人の仲間入りを果たし、勢いよく成長します。
秋はだんだん落ち着きはじめて、体の機能が衰え始めます。
冬は体の機能が低下し、動く事が困難になります。

このように、更年期はちょうど秋から冬に移行していく
季節の変わり目です。季節の変わり目は特に体の変化が
激しいので、色々な症状が出やすくなるのです。

子供を産むという体の機能が、だんだん不必要になって
来るので、今まで出ていたホルモンが減少していきます。

その減少度合いが大きければ、大きいほど症状が
重くなります。

睡眠時間をいつもたっぷり8時間取っていたのに
急に仕事が変わって、睡眠時間が3時間しか
取れなくなったら、しんどいですよね。

徐々に8時間から3時間に時間をかけて体を
慣らせていけたらそんなに苦痛じゃないですが
いきなり5時間も睡眠時間が変わってしまったら
体もびっくりしてしまいます。

この睡眠時間と同じように、更年期障害の症状のひどい方は、
ホルモンの減少度が急にガクッと落ちているんです。

更年期障害は、イライラやうつ症状などの精神症状が
出るのも特徴の一つです。
几帳面で責任感が強い性格だったり、ストレスを受けやすい
家庭環境や職場だと精神症状が出やすい傾向があります。

病院での治療方法は、
「女性ホルモンの補充療法」
「精神安定剤」
「心理療法」
などを症状に合わせて行います。

ホルモン補充療法は、減少した女性ホルモンを補充することで
ホルモンバランスを整える療法ですが、副作用として不正出血や
頭痛、嘔吐、むくみ、便秘などの症状が出る場合があるので注意が
必要です。

更年期症状は、若い人や男性にも現れます。

若年性更年期障害
無理なダイエットやストレスにより、20代、30代の女性が
更年期の症状が出ます。

男性更年期障害
男性ホルモンが減少することで、更年期症状が出ます。

更年期障害は、症状が多岐に渡ってとてつもなくきつい
ですが、きちんとした食事を取ることや、睡眠を十分に
とる、生活のリズムをつくる、ストレス発散をする
といった規則正しい生活をする事が、一番の薬だと考えています。