マッサージでも改善しない肩こり

マッサージに通い続けているんだけど、楽になるのは
その場限りで、なかなか効果が長続きしないとお困りの方
がたくさんおられます。

その肩こりが解決しない原因は、根本原因にアプローチして
いないからです。

例えば、家で事が起こったとします。
火事が起これば、警報機が鳴って火災を知らせてくれます。

この警報機の音を止めようと思えば、どうしますか?

警報機の音の解除スイッチを押したところで、
火が消えない限り、再び鳴り続けます。

警報機を完全にストップさせるには、火を消さなければ
なりません。

同じように、肩こりでもいくら根本原因のないところを
一生懸命アプローチしていても、何の解決にもなりません。

リラクゼーション目的で、その場限りの気持ちよさを求めるなら
話は別ですが、根本的に肩こりを治したいとお考えなら
しっかりと根本的な問題を解決しないと、良くなりません。

肩こりの原因のほとんどが姿勢です。
背中が丸まり、あごが突き出し、頭が前に出ている
姿勢で肩にストレスが溜まります。

デスクワークをしておられる方は
特にそういった姿勢になりやすいので注意が必要です。

姿勢の悪さは肩こりだけでなく、頭痛や、肩甲骨の動きの制限、
また五十肩を誘発してしまいます。

よくならない肩こり

●肩こりの治療のアプローチ

全身の筋肉を覆う筋膜をゆるめることで、体全体のリンパや血液などの
体液循環を促して、筋肉の緊張や固まりも取り除く。

肩甲骨周りの筋膜を緩めることで、肩甲骨の動きの制限を解除していく。

肩甲骨の反対側、大胸筋(胸の上部の筋肉)が固まって、肩を
前に巻き込んでいるので、その筋肉をゆるめることで胸の開きが
しやすくなるようになる。胸が開きやすくなると酸素が取り入れ
やすくなるので疲れにくい体に変わる。

脇まわりにはリンパの密集地帯なので、そこを刺激することによって
リンパの流れが大幅によくなり、すっきりする。

肩を把持して、大きくゆっくり円を描くように直接肩甲骨を動かしていく。

背骨が丸くなって固まっているので、逆方向へ動くように関節を誘導していく。
これでさらに胸が開くようになって猫背が改善する。

肩甲骨は、肋骨の上を自由に滑ることができる骨なので、内側に
指ががばっと入るように、空間を広げていく。肩甲骨を肋骨から
はがす。

胸が開きやすくなり、背中の丸まりが改善されることで
重たい頭の位置が後ろに変わり、それを支えていた筋肉の
負担が減少するので、肩こりが改善されます。

肩甲骨も、動きが自由になるので、重しがのしかかって肩が
羽が生えたようにフワーッと軽くなります。

●アフターフォロー

せっかく治療で姿勢が改善しても、日常生活での
姿勢が悪くなれば再び肩こりは起こります。

そうならないための、日常生活での姿勢のポイントや
肩こりが起こってもすぐに解決できるような
簡単で効果的な体操をしっかりとお伝えします。

肩こりが治らないとお考えの方に
ぜひ一度当院の治療を受けて見られることを
おすすめします。